空から守る!消防・救急・救助!! 〜全国航空消防防災協議会〜
 

平成20年度全国航空消防防災協議会事業報告

全国航空消防防災協議会は、消防防災ヘリコプターに係る地方公共団体相互の連絡協調を推進し、全国の住民の信頼に応える航空消防防災体制の確立に資することを目的として平成8122日に設立されてから13年余を経過した。

この間、その設立目的に沿って事業を着実に推進してきているところである。

 平成20年度の事業の実施状況は、次のとおりである。

1調査研究事業の実施

  本年度は、次の専門委員会を設置し、調査研究事業を進めている。これらの調査研究は、報告書としてまとめ、会員に配布した。

(1)   航空消防隊の連携活動訓練要領に関する調査研究

大規模な林野火災等複数機の消防防災ヘリコプターを活用した航空消防活動を実施する機会が多くなっている。平成18年度は「消防防災航空隊の共通手信号についての調査研究」を実施し、消防庁では「消防防災ヘリコプター複数機による運用マニュアル」を策定した。それらを踏まえ、救助活動、消火活動等航空消防隊の連携活動を効果的に実施するための連携訓練要領の調査研究を平成19年度に引き続き、実施した。

(2)  航空消防隊資料集(仮称)の作成に関する調査研究

現在、各航空消防隊の実態等に関して、ヘリ購入年度・人員・構成・運航方法・予算・活動件数・飛行時間・装備・資機材・隊員が保有する資格・基地状況、その他多岐に渡り、消防庁をはじめ、各機関、報道関係等から照会や問い合わせが頻繁にあり、その都度多大な労力を要している現状にある。

これについては、航空消防隊資料集(仮称)を作成し、適切な時期に定例として刊行することによって、煩雑な照会回答作業が軽減されるとともに、全国の航空消防隊が相互に情報を共有することによって、より一層、効率的かつ効果的な活動を実施することが可能となる。

このようなことから、定期刊行を前提とした航空消防隊資料集(仮称)に盛り込むべき内容についての調査研究を行った。

(3)  全国航空消防防災協議会発足以来の調査研究・研究開発事業の整理に関する調査研究

平成8年の当協議会発足以来、数々の調査研究・研究開発事業を実施し、着実に成果を挙げてきているところであるが、発足以来12年を経過した現在、その成果物の量は膨大になっている。

成果物には、従来より一貫性を持ち発展してきたもの、独立性の強いものなど、その性格はまちまちである。

今後、調査研究事業等を効率的かつ効果的に進める上で、また、全国の航空消防隊が将来に渡り有益な参考書とする上では、今までの成果物を一斉に精査し、可能な限りの整理統合を図ることが必要であり、今回ひとつの節目として、これのための調査研究を行い、「調査研究ダイジェスト版」として取り纏めた。

2 研究開発の実施

  研究開発事業については、次の事業を実施している。これらの調査研究は、報告書としてまとめ、会員に配布した。

(1) ヘリコプターベースの運用に関する調査研究

  ヘリコプターは、通常ヘリポート(基地)を拠点として運用する。

したがって、基地を離陸して、災害発生場所に至り、活動が終了すれば基地に帰投することを前提としている。しかし、被災地における活動が長期化すれば、航空部隊の効果的運用が求められる。

   一方、災害における航空機の運用は、欧米が格段に進んでおり、特に米国ではICS(Incident Command System)による標準化された運用方法が確立されている。

このような標準化モデルを導入することで、日本における災害対応の標準化を図るための調査研究を平成19年度に引き続き、実施した。  

(2) 航空消防隊に活用可能な資機材の調査研究

各航空消防隊では、航空機の更新時等に併せ新たに導入すべき資機材についてそれぞれ調査を行い、所要の装備の充実を図っている。しかし、技術の進展が著しいこともあり、航空機の更新時に採用できなかった新しい救助・救急用資機材や山岳・水難救助活動時等に要救助者の発見をより容易に行うことが出来る資機材等航空消防活動に有効な資機材等にかかる調査研究を独自に行うことは多大な労力を要することから、これらに係る調査研究を一括して当協議会において行い、その成果を情報として提供することによって、より適切な装備充実に資することを目的として調査研究を平成19年度に引き続き、実施した。

(3)  消防防災ヘリコプターの広報資料の作成及び配布

消防防災ヘリコプターの有効活用の推進を図るため、消防防災ヘリコプターの全国の配備状況及び連絡先等を盛り込んだリーフレット「はばたき便覧」及び「消防防災ヘリコプターの広報用ポスター」等を作成し、会員及び関係機関等に配布した。

3研修会等の実施

(1) 航空隊長会議

航空消防防災活動で現場指揮にあたる各航空隊長を対象に、主に活動面を中心とした施策等についての消防庁からの説明や、各隊長の取り組みや同じ立場で抱える課題等について相互に情報・意見交換等を行った(出席者63)

(2) 航空隊員研修会

航空隊員及び都道府県消防防災主管課職員を対象とし、次のとおり和歌山県及び茨城県で、航空に係る講義及びヘリコプターによる消防防災活動等の講義を研修内容として、研修会を開催した。

区  分 開催年月日 開催地 参加人員
1回研修会 平成20.7.37.4 和歌山県和歌山市 90
2回研修会 平成20.11.611.7 茨城県つくば市 103

1回研修会においては、和歌山県立医科大学付属病院救急集中治療部救命救急センター教授篠崎正博氏、国土交通省航空局技術部運航課安全推進室専門官の小田浩司氏及び愛知県防災航空隊長の纐纈吉博氏を講師として招聘するとともに、特定テーマについて消防防災航空隊としての一つの方向性を見出すことを目的とした分科会方式を取り入れて実施した。

2回研修会においては、国土交通省航空局管制保安部運用課航空情報センター航空情報管理管制運航情報官浜平洋一氏、宮城県防災航空隊長の川崎浩一氏及び大阪市消防航空隊長の林誠一を講師に招聘するとともに、第1回と同様に、特定テーマについて消防防災航空隊としての一つの方向性を見出すことを目的とした分科会方式を取り入れて実施した。

4 機関誌等の発行

機関誌「はばたき」(第12号)並びに協議会だより「はばたきニュース」(第26号)及び(第27号)を編集発行し、会員及び関係機関に配布した。

5 情報の収集、関係団体との意見交換

消防防災航空隊等の情報及び意見交換等の円滑化を期すため並びに関係者各位等に航空消防防災体制の充実についての理解を深める等のため、平成10年度に開設したホームページの内容を大幅に更新した。

消防防災ヘリコプターの安全かつ有効な活用による消防防災活動の円滑化に資するため、平成21年度の消防防災ヘリコプター耐空証明検査等予定期間一覧表を作成し、会員に配布することとしている。

6 爆発物等の輸送承認申請及び輸送実績の報告

  航空法に基づく爆発物等の輸送承認申請については、平成21年度に係る分についても前年度と同様すべての消防防災ヘリコプターについての承認申請書を平成21年1月30付けで当協議会会長から国土交通大臣あて提出し、同年210日付けで承認された。

なお、平成20年度分の輸送実績等の報告については、当協議会会長から同年513日付けで国土交通大臣に提出した。

7 平成20年度における幹事会及び総会の開催状況

1)第1回幹事会(平成20.5.26付け文書)

幹事に対する文書照会により、議案として

①「平成19年度全国航空消防防災協議会事業報告について」及び

②「平成19年度全国航空消防防災協議会歳入歳出決算について」を提出し、いずれも全幹事の承認が得られた。

2)第1回総会(平成20.6.18付け文書)

会員に対する文書照会により、議案として

①「平成19年度全国航空消防防災協議会事業報告について」及び

②「平成19年度全国航空消防防災協議会歳入歳出決算について」を提出し、いずれも原案通り承認が得られた。

3)第2回幹事会(平成21.3.4開催)

①平成20年度の事業の実施状況及び歳入歳出決算見込額が報告されたうえで、総会に議案として提出する

②平成21年度全国航空消防防災協議会事業計画()

③平成21年度全国航空消防防災協議会歳入歳出予算()等について幹事会の承認が得られた。  

4)第2回総会(平成21.3.末日付け文書)

①平成21年度全国航空消防防災協議会事業計画()及び②平成21年度全国航空消防防災協議会歳入歳出予算()を提出し、いずれも原案通り承認された。 
  8 役 員

  平成20年度における協議会の役員は、下表のとおりである。

全国航空消防防災協議会役員一覧

H2041H21331

        摘 要
   長 千葉県 防災対策監兼危機管理監

星 正三

 

東京消防庁 警防部長 荻野秀夫

   事

 

北海道 防災消防課長 二瓶文夫

長野県 消防課長 窪田修治

静岡県 防災局消防室長 伊東俊一

兵庫県 消防課長 北畑伊久生

広島県 危機管理課防災室長 岸本利一

愛媛県

 

消防防災安全課長 藤田聡彦

鹿児島県 消防保安課長 平田陽一

札幌市消防

警防部長 前田 實

北九州市消

防局

警防部長 山家桂一

千葉県 消防地震防災課長 岩崎 斉

東京消防庁

 

参事兼警防課長 小室憲彦

全国消防長会

 

事務局次長 林愼太郎

  事

 

     

 

消防保安課長 榛沢保男

愛知県

 

消防保安課長 熊田清文