空から守る!消防・救急・救助!! 〜全国航空消防防災協議会〜
 
全国航空消防防災協議会

 

平成14年度第2回研修会開催される

 

 全国航空消防防災協議会では、平成14年度第2回研修会を12月12日()・13日(金)に北海道で開催した。開催地として協力いただいた北海道から次のような報告が寄せられたので紹介する。

 

 全国航空消防防災協議会の平成14年度第2回研修会は12月12日(木)13日(金)の両日41都道府県及び5市の消防、防災航空隊から101名の参加、北海道札幌市で開催されました。

 

 開催にあたり全国航空消防防災協議会の鶴谷利夫事務局長、開催地北海道の渡辺彰防災消防課長、来賓の総務省消防庁吉崎賢介救急救助課長からそれぞれ挨拶がありました。

 

 研修会の概要について、以下のとおり報告いたします。

 

●第1日目

 

講義「北海道におけるヘリコプター搬送の経験と今後の展望」

 

 札幌医科大学医学部救急集中治療部教授 浅井康文氏

 

 北海道では、航空機による救急搬送の歴史は20年以上にも及んでおり、これまでの経験と実績を踏まえ、スライドとビデオを用いて以下の内容について講義されました。

 

・北海道の特殊性(地域性、広域性)を考慮した航空機活用による救急搬送システムの在り方について

 

・航空生理学の基礎的な知識について

 

・症例をあげての「国際患者搬送」の概要と受入体制について

 

・航空機内における医療資器材と半自動体外式除細動器(AED)の整備状況について

 

・航空機による救急患者搬送の実態と効果について

 

・高度環境下での航空医学的知識とその対策について

 

質疑応答

 

運航上の問題など5項目の質疑について、総務省消防庁特殊災害室の佐藤文隆課長補佐と救急救助課石川義彦航空係長が解説を交えて回答されました。中でも「原子力災害時における被ばく患者搬送について」の項目では、法的な位置づけをはじめ「原子力施設等における消防活動対策マニュアル」を用い、被ばく患者の発生から搬送に至るまでの活動対策について、より具体的に説明がなされました。

 

 

●第2日目

 

分科会

 

 今回の研修会では「分科会」が設けられ、それぞれのテーマに基づき発表形式で活発な情報交換が行われ、大変有意義な会となりました。

 

第1分科会:テーマ「流れの速い河川等における水難救助方法について」

 

座長 北海道防災航空隊副隊長 戸出勝敬氏

 

 テーマに基づき群馬県の木村氏、宮城県の石川氏、秋田県の土田氏、新潟県の二村氏、福島県の遠藤氏から発表を頂き、主に以下の項目について情報交換が行われました。

 

・流れの速い河川等における救助活動の特殊性と困難性について

 

・この種の災害における救助方法について

 

・降下隊員とオペレーションとの連絡手段の在り方について

 

・現場環境及び救助事例に応じた救助資器材の選定と開発について

 

・消防機関との連携活動のあり方について

 

・救助活動に係る安全確保のあり方について

 

・流れの速い河川等での訓練方法について

 

・河川における民間救助組織の紹介

 

第2分科会:テーマ「機内における特定行為の実施について」

 

座長 北海道防災航空隊副隊長 吉田唯憲氏

 

テーマに基づき島根県の石原氏、群馬県の吉田氏、仙台市の菅野氏、広島市の重光氏から発表をして頂き、主に以下の項目について情報交換が行われました。

 

・除細動器を使用する際の電磁波の機体への影響と絶縁のあり方について

 

・医師との情報連絡体制のあり方について

 

報告 「北海道防災航空隊の活動状況について」

 

北海道防災航空隊隊長 佐藤佳幸氏

 

 北海道の地域や広域性の紹介にはじまり、消防防災活動における出動状況や活動事例など写真やスライドを用いて報告されました。活動事例の発表では平成149月に羊蹄山で発生した天候不良時における山岳救助事案など写真やスライドを用いて報告されました。報告ではわずかな雲の隙間からの迅速な救助活動が求められる中、救出時間の短縮を図るため傾斜地での片足接地による救出手段を試み、無事救助することができたということと、その片足接地における傾斜角とクリアランスの関係に着目した検証内容でありました。

 

 最後に鶴谷事務局長の閉講挨拶で、2日間にわたった研修会を盛会裡に終了することができました。