空から守る!消防・救急・救助!! 〜全国航空消防防災協議会〜
 
全国航空消防防災協議会

 

平成13年度第1回研修会開催される

 

 全国航空消防防災協議会では、平成13年度第1回研修会を7月18日()・19日(木)に兵庫県で開催した。開催地として協力いただいた兵庫県から次のような報告が寄せられたので紹介する。

明石海峡に集う空の勇者達

 

 全国航空消防防災協議会主催の平成13年度第1回研修会が7月18日(水)19日(木)の両日兵庫県神戸市で開催されました。会場の舞子ビラからは世界一の吊り橋・明石海峡大橋が展望でき、夜には大橋全体に照明が点灯されるなど絶好の観光スポットです。

 

この研修会には42都道府県及び9都市消防航空隊から102名の方が参加されました。

 

 開催にあたり全国航空消防防災協議会会長代理の篠原克己神奈川県防災局応急対策担当課長、開催地兵庫県の青砥謙一防災監、来賓の総務省消防庁坂野恵三救急救助課長からそれぞれ挨拶がありました。

 

以下に研修会の概要を報告します。

 

●第1日目

 

講義1「21世紀の消防・防災航空隊に期待される活動—消防・防災ヘリを救急・ドクターヘリとして運用するには—

 

 国立病院東京災害医療センター外科医師 井上潤一氏

 

 講義では、救急医療におけるヘリコプター運用の意義、厚労省ドクターヘリ試行事業が開始されて以来、消防・防災ヘリを取り巻く状況は大きく変わろうとしています。

 

ドクターヘリは、救急専用に特化し、医療機関をベースとして活動できる機能性から、この1年間で川崎医大189例、東海大282例の傷病者搬送を行い、おおきな成果をあげています。

 

一方、消防・防災ヘリはその多目的性から救急業務だけにウェイトをおいた活動は困難な状況にあります。また、ヘリポートを有しヘリ搬送に積極的に対応する医療機関が数少ないこと、自治体消防の枠を超えた広域救急医療システムが日常的に運用されていないことなども消防・防災ヘリによる救急業務が円滑に推進できるよう、行政による体制整備が急務であるとともに、医療機関側も救急ヘリに対応できるよう教育も含めた体制整備が不可欠である旨、提言がありました。

 

講義2「航空危険物輸送について」

 

  国土交通省航空局技術部運航課危険物係長 谷本浩昭氏

 

 講義では、航空における危険物輸送規則の沿革、危険物の定義、隠れた危険物、消防法の危険物の安全な航空輸送を行うためのポイントを、事故事例を交えながら分かりやすく説明して頂きました。

 

質疑応答

 

 総務省消防庁救急救助課航空係長 原 修氏

 

事前に照会のあった事項について、回答書を作成して頂き、原修航空係長から懇切・丁寧な指導がありました。

 

兵庫県消防防災航空隊活動紹介

 

  兵庫県防災航空隊隊長 中畑二郎氏

 

 平成12年度活動状況に基づき、兵庫県消防防災航空隊の現状及び活動状況並びに問題点等について紹介がありました。

 

●第2日目

 

現地視察 

 

北淡町震災記念公園視察では、阪神・淡路大震災の際に地表に現れた地震断層を保存・展示している野島断層保存館や建物被害の様子が保存・公開されているメモリアルハウスなどを見学、阪神・淡路大震災を引き起こした巨大な地球エネルギーと、その恐ろしさを目の当たりにすることができ、防災意識の重要性を再認識しました。

 

最後に、阪神・淡路大震災から6年半が経過し、その記憶が風化しつつある中、未だ傷痕が残る当地で研修会が開催された意義は大きく、盛会のうちに2日間にわたる研修を終了しました。