空から守る!消防・救急・救助!! 〜全国航空消防防災協議会〜
 
全国航空消防防災協議会

 

平成10年度第1回研修会開催される

 

 全国航空消防防災協議会では、平成10年度第1回研修会を7月9日()・10日(金)に長野県で開催した。開催地として協力いただいた長野県から次のような報告が寄せられたので紹介する。

さわやか信州に集う全国消防防災航空隊の精鋭達

 

 去る7月9日()から10日(金)2日間にわたり、長野冬季オリンピック・パラリンピック大会の余韻さめやらぬ長野市において、上記研修会が盛大に開催されました。

全国各地から、総勢80名を超える消防・防災航空隊関係者が普段のユニフォーム姿から大変身、キリッとしたネクタイ、スーツ姿で凛々しく登場。信州の天候は、大勢の猛者達に圧倒され、前日の35℃を超える猛暑も鳴りを潜め。遠慮がちに曇り空から小雨に。新緑の街路樹も装いを新たにクリーンアップし、大自然も大サービスの歓迎ぶりでした。

第1日目は開催地県を代表する小林昭行消防防災課長のあいさつに始まり、岡本誠司救急救助課長補佐のごあいさつをいただいた後、さっそく講義にはいりました。

 

まず初めに「航空安全ヒューマンファクター」というテーマで日本空港動力㈱の松本學常務宇に御講義をいただきました。航空隊員にとって最も重要なヘリコプターの安全運航についての人間の心理面、精神面等、ソフト面からの分析や、若い世代の思考傾向、指導者としての基本的心がまえ等、航空隊の組織づくりや活動の際の留意点についての貴重なアドバイスをいただきました。また航空機事故のビデオ放映には、ちょっとした基本を怠ると大惨事につながる様を実感、マンネリ化を防ぎ、常に安全に対する意識涵養を図るため、時々こっそり見たいビデオでありました。続いて行われた講義では「災害時における救援航空機等の安全マニュアルの運用について」と題し、運輸省の松本靖航空情報係長の御講義を拝聴しました。航空法等の関係法規を踏まえ、ヘリの安全運航を確保するための諸手続き等実務的な講義を通じ、安全運航推進に関する体系的な知識が得られました。

 

夕方から開かれた懇談会では、当日の活動が多忙を極め、女装不完全な長野県消防防災航空隊員コンパニオンも多数駆け付け、北は北海道から南は宮崎県までの航空隊関係者の面々が一堂に会し、それぞれ前進、後退、横進を繰り返す盛況ぶり。我が国消防防災航空隊のあるべき姿を肴に口角泡を飛ばすグループもあり、全国航空消防防災航空隊の前途は洋々であることを感じさせられました。

 

第2日目は、開催県、長野県消防防災航空隊による「冬季オリンピック・パラリンピックにおける救援活動」の報告、続いて東京消防庁による「高層建物火災に対する消火ヘリコプターの運用」に関する現状報告が行われました。新しい消防戦略、それを実行に移すために新技術を独自開発するという東京消防庁の組織力にキャリアの違いを痛感させられました。

 

報告に続いて活発な質疑応答が行われた後、鶴谷事務局長の閉講のあいさつで、今回の研修会は無事終了しました。

 

今回の研修会を通じて、全国各県の消防防災航空隊間の交流ネットワークが確立され、我が国消防防災航空隊の、世界に冠たる組織に向けての礎が着実に構築されることを期待したいと思います。

 

  最後に各県消防防災航空隊が安全運航に最大限留意しつつも、ヘリコプター活用の潜在的ニーズに十分対応し、来るべきヘリコプター社会に大いなる貢献をされることを念願しつつ、長野県で開催された平成10年度第1回全国航空消防防災協議会研修会の報告といたします。(長野県消防防災航空隊長)